町から町へと移動するのが自転車ロードレースの基本ですが、市街地に短い周回コースを作って、そこを何周もするのがクリテリウムです。最後の着順を競うだけでなく、規定周回のフィニッシュラインに賞が懸けられたりして観客を楽しませてくれます。

マラソンと同様に一斉スタートしてフィニッシュの着順を競うものですが、巡航速度が高いので空気抵抗が大きく、先頭を走り続けると体力を消耗してしまいます。そのためチーム単位で出場して、勝ちを狙うエースとそれを支えるアシストなどと役割分担して栄冠を目指します。

フランスでは「アレ！」、イタリアは「バーイ！」、スペインは「ベンガ！」、スイスは「ホップ！」。たいてい2、3回続けて発声し、多くの人は派手なアクションを交えて好きな選手を応援します。意味は総じて英語の「ゴー！」です。

最も称賛されるのは最終的にトップフィニッシュした優勝者ですが、大会によってそれ以外にさまざまな賞が設定されます。さいたまクリテリウムは7月のツール・ド・フランスと同様にポイント賞、山岳賞、新人賞、チーム賞、敢闘賞があり、日本開催の大会なので日本人チーム賞が追加されています。