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[CULTURE -文化-]オクシタニーはラグビーが大人気
山口和幸の現地通信 #19

22/7/22

ツール・ド・フランス2022の開催期間中、SNSでツール・ド・フランス現地レポートをお届けしている、ライターの山口和幸さんのミニコラムをHPにてご紹介します!
CULTURE(文化)、HISTOIRE(歴史)、VOYAGE(旅)の3つのテーマでランダムにお届けします。
コラムを読んでいるだけで現地を旅する気分が味わえます。
長年現地でツール・ド・フランスの取材をしている山口さんならではのコラムをお楽しみください!


Twitterでは山口さんの現地レポートをお届けしていますので、こちらもお楽しみに! https://twitter.com/saitamacrite


[CULTURE -文化-]オクシタニーはラグビーが大人気

ツール・ド・フランスのプロトン(大集団)のなかでラグビー好きといえば英国ウェールズ出身のゲラント・トーマスだ。2018年にツール・ド・フランスで総合優勝し、その年の秋にさいたまにやってきたときも、「来年のラグビーワールドカップ日本大会は応援しに来たい」と語っていた。

ラグビーワールドカップは前回の日本大会に続き、2023年にフランスで開催される。試合会場がある10都市のひとつ、トゥールーズがグループリーグで日本戦2試合をホストすることになり、フランス中南部のオクシタニー地域圏が盛り上がっている。

トゥールーズを域内に持つオクシタニー地域圏はフランスの中でもラグビー熱が盛んなところだ。2023大会でも大会の鍵を握る地として5つの試合が行われ、うち2つが日本戦となった。2023年9月10日、28日にスタジアム・ド・トゥールーズで行われる。

何度も日本を訪れたことがあるオクシタニー地域圏のキャロル・デルガ議長は、日本チーム2試合の会場がトゥールーズに決まったとの報に接し、「ラグビーの地オクシタニーが日本チームの試合会場となることに、栄誉と誇りを感じる。美しきわが地方を日本のみなさんに知ってもらう最高に素晴らしい機会となる」と歓迎している。

19世紀後半にフランスにやってきたラグビーは、それ以降オクシタニーで重要な地位を築いてきた。ラグビーが持つスポーツや敬意、陽気に楽しむという価値はオクシタニーの文化として育まれてきたのだ。地域内に約400のクラブと8万人の登録選手がいるオクシタニーはフランス屈指の「ラグビー地方」と言える。

ツール・ド・フランス2019第12ステージのスタート地点は日本が初出場した1998サッカーW杯でチケット騒動のあったスタジアム・ド・トゥールーズ
©Pressports.com

プロフィール

ライター/山口 和幸 Kazuyuki Yamaguchi
ツール・ド・フランス取材歴30年のスポーツジャーナリスト。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に講談社現代新書「ツール・ド・フランス」、「シマノ〜世界を制した自転車パーツ〜堺の町工場が世界標準となるまで」(光文社)。