【ツール・ド・フランス現地取材レポート】
オートバイからタイム差を教える人はどんなキャリア?
ツール・ド・フランス大会期間中にミニコラムをお届けいただいている、ライターの山口和幸さんに、ツール・ド・フランスの現場でご取材いただきたいことを事前アンケート!
7月1日(土)、いよいよ今年も #ツール・ド・フランス が開幕🇫🇷🎊
— ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム【2023年11月5日(日)開催🎉】 (@saitamacrite) June 29, 2023
昨年に引き続き、サイクルファンおなじみのジャーナリスト #山口和幸 さんに『現地から教えてほしいこと』をアンケートで募集します🗳️
投票は7月3日(月)まで!@PRESSPORTS#TDF2023 #さいたまクリテリウム #jspocycle
最も多くの回答をいただいた「オートバイからタイム差を教える人はどんなキャリア?」についてご取材いただきました。
「オートバイからタイム差を教える人はどんなキャリア?」
ツール・ド・フランスで黄色いオートバイに乗って選手にタイム差を伝える人はアンドワーズと呼ばれています。フランス語で「黒板」という意味で、黒板にチョークで数字を書いて示すからです。

©ASO/Pauline Ballet
ツール・ド・フランス2023でバイクの後部座席に乗ってこれを務めるのがクレール・ペドロノさん。直近の2年間は事情があって他の人(アマチュア自転車選手)に譲りましたが、3年ぶりの復活。
じつは2010年に初めて女性として採用されてから、この仕事を受け持っています。テレビでツール・ド・フランスを見て、黒板係という存在に魅力を感じ、主催者A.S.O.に手紙を送って、経験のないところから夢を実現させました。
通常のバイク班はスタートまでに思い思いの時間をこなしていますが、ペドロノさんの姿を見かけるのは容易ではありません。レースに集中する準備をしているからだと思います。ゴール後は汗とホコリだらけになりながら体力を使い果たした姿を見かけます。
今回もなかなかレース時に声をかけづらく、休息日のホテルに行って話を聞きました。ちなみに、集団を行ったり来たりしながら、無線で入ってくるタイム差を聞き取るのは大変なようで、それを黒板に書くという伝統的なスタイルがベストとのことで、電子版にしないようです。

©ASO/Kare Dehlie Thorstad

©ASO/Kare Dehlie Thorstad