ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

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[CULTURE -文化-]カルカッソンヌを見ずして死ぬな
山口和幸の現地通信 #15

22/7/17

ツール・ド・フランス2022の開催期間中、SNSでツール・ド・フランス現地レポートをお届けしている、ライターの山口和幸さんのミニコラムをHPにてご紹介します!
CULTURE(文化)、HISTOIRE(歴史)、VOYAGE(旅)の3つのテーマでランダムにお届けします。
コラムを読んでいるだけで現地を旅する気分が味わえます。
長年現地でツール・ド・フランスの取材をしている山口さんならではのコラムをお楽しみください!


Twitterでは山口さんの現地レポートをお届けしていますので、こちらもお楽しみに! https://twitter.com/saitamacrite


[CULTURE -文化-]カルカッソンヌを見ずして死ぬな

ラングドック地方とルシヨン地方は、かつて1つの地域圏(日本で言うと関東地方や関西地方に相当)だったが、2016年1月1日に西隣のミディピレネー地域圏と合併。ラングドック・ルシヨン・ミディピレネー地域圏というものすごく長い名前になった。さらに現在はオクシタニー地域圏という名前になって、13県をもつ大きな勢力となった。オクシタニーの語源は、このあたりでかつて使われていたオック語(Langue d’Oc)に由来するものだという。

首府はエアバス本社があるトゥールーズ。主な都市は留学生が多いモンペリエ、そしてヨーロッパ最大の城塞都市で「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」ということわざがあるカルカッソンヌ、スペイン国境に近いペルピニャンなどもある。

第15ステージのゴール、2回目の休息日、そして第16ステージのスタートとなったカルカッソンヌは、観光地として一度は訪ねてみたい町だ。1997年にその城塞(シテ)が世界遺産に登録されている。

夏は乾燥して暑く、冬は湿度があって温暖。そして日照条件がいいのでおいしいワインが収穫できる。日本ではあまりなじみがないかもしれないが、フランス一般家庭で最も消費されるコストパフォーマンスの高いワインはラングドックあるいはルシヨン産だ。旅の途中のシュペールマルシェ(スーパーマーケット)で赤ワインを買うなら、このラングドックあるいはルシヨン産だ。

薄桃色の屋根瓦、焼けた大地が特徴。語頭に「カステル」、語尾に「ジャック」とつく町の名前が多い。それ以外の地域とはちょっと違う雰囲気に満ちあふれている。草の香りと赤ワインの味がふっと思い描かれる。どこかなつかしく、リラックスできるのである。

ツール・ド・フランス2021では第13ステージでカルカッソンヌへ。勝ったのはマーク・カヴェンディッシュ
©A.S.O. Pauline Ballet

プロフィール

ライター/山口 和幸 Kazuyuki Yamaguchi
ツール・ド・フランス取材歴30年のスポーツジャーナリスト。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に講談社現代新書「ツール・ド・フランス」、「シマノ〜世界を制した自転車パーツ〜堺の町工場が世界標準となるまで」(光文社)。