ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

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[VOYAGE -旅-]一面のひまわり畑はピレネー山麓が見どころ
山口和幸の現地通信 #16

22/7/19

ツール・ド・フランス2022の開催期間中、SNSでツール・ド・フランス現地レポートをお届けしている、ライターの山口和幸さんのミニコラムをHPにてご紹介します!
CULTURE(文化)、HISTOIRE(歴史)、VOYAGE(旅)の3つのテーマでランダムにお届けします。
コラムを読んでいるだけで現地を旅する気分が味わえます。
長年現地でツール・ド・フランスの取材をしている山口さんならではのコラムをお楽しみください!


Twitterでは山口さんの現地レポートをお届けしていますので、こちらもお楽しみに! https://twitter.com/saitamacrite


[VOYAGE -旅-]一面のひまわり畑はピレネー山麓が見どころ

ツール・ド・フランスの象徴的なシーンと言えば一面のひまわり畑。ひまわりの黄色はツール・ド・フランスのシンボルであり、黄色いリーダージャージ、「マイヨジョーヌ」は王者の称号でもある。

向日葵(ひまわり)はフランス語で「トゥルヌオソル」。太陽に向くという意味で、これほど真夏のフランスにふさわしいものはない。ただし、丘の稜線まで見事なひまわり畑が広がっている景色は、フランスならどこでも見られるというわけではない。

フランス南西部、ピレネー山脈にもつながるオクシタニー地域圏では、広大な黄色のひまわり畑を目撃することがある。

ところが、実際に息を飲むほどの光景にはなかなか出くわさない。やっぱりプロカメラマンはうまく撮るのだ。彼らにいわせれば、選手と花の向きが合わなかったり、生育の盛りが過ぎていたりと一苦労なのだが、ベストなロケーションを血眼になって探して、草に埋もれて選手たちの到来を待つ。

「もっといいとこがこの先にあるだろう」なんて欲を見せると二度となかったりする。コースは逆走できないので、その年はもうアウトだ。ベストショットをモノにするのは思いのほか大変なのだ。

ちなみにひまわりは南に向かって咲くので、カメラマンはコースの南側に位置して北に向かってレンズを向ける。これが逆だと、緑色の茎が写るだけの写真となる。

また実際のひまわりはかなり丈がある。地面に立ってカメラを構えても1列目のひまわりしか写らないので、高いところに登って待ち構えることが多い。脚立なんてものは持ち込んでいないので、クルマのルーフに上るかしかなさそう。

ピレネーのおひざもとに位置するだけに、このエリアがツール・ド・フランスのコースから外れることはほとんどない。今年の終盤戦はどんな戦いになるのかな。ひまわりの生育はいいかな。

ツール・ド・フランス2021第12ステージ
©A.S.O. Charly Lopez

プロフィール

ライター/山口 和幸 Kazuyuki Yamaguchi
ツール・ド・フランス取材歴30年のスポーツジャーナリスト。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に講談社現代新書「ツール・ド・フランス」、「シマノ〜世界を制した自転車パーツ〜堺の町工場が世界標準となるまで」(光文社)。